突然

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ほとんど毎日のように彼女に電話している。 ウフフ… と、まるで俺の耳元で微笑んでいるかのような笑い声が耳に心地いい。 優しい話し声。 安心できる内容。 話す内容は健太郎のことだが、俺が勇気つけられている。 一度、会ってみたいな… 相談に乗ってもらったお礼に、食事にでも誘おうか。 いつも、電話を切った後にそう思う。 彼女に惹かれてる? そんなんじゃない。 俺が女に興味を持つなんて有り得ない。 女はただ、欲しいときにだけ居ればそれでいい。 それ以上は、鬱陶しいだけだ。 なのに、美結さん… あなたには逢ってみたい。 なんでだろうか…
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