突然

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俺は、 南 健司 40歳。 一応、全国に200店舗ある和食のチェーン店の代表取締役。 今は仕事だけが生きがいで、店舗を増やすだけにやりがいを感じる寂しい独り身。 でも、それも悪くない。 女を愛するなんてかったるいことは、もうできないと思っている。 本社ビルの受付に、この子が現れたことから俺の日常が一変した。 「なあ、名前は?」 「…………」 「何歳?」 「…………」 「じゃあ、何年生?」 「…………」 なんで?さっき、おとうさんって喋ったじゃないか… 「社長、お荷物が届いております。 こちらにお持ちしてよろしいでしょうか。」 秘書の高林。
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