エンドドロップ隊員へ

2/35
35502人が本棚に入れています
本棚に追加
/863ページ
《ヨルダside》 今日は皆と一緒に、エンドドロップに来た。 アスラとはクラスメイトだと知られている俺達は、ルアンともクラスメイトだとバレている。 指導役のハロさん達からも、かなり質問責めにされた。 ルアンが帝王様だという事は、もう皆が知っているらしい。 「今日は、帝王様と一緒に来たのか?」 「……いいえ」 「今、何をしていらっしゃる?」 「……俺には分かりません」 あまりにも詰め寄られ、その勢いに圧倒される。 凄い人なのは解っているつもりだったけど、此処までとは予想以上。 だって、指導そっちのけで質問責めをされるんだから。 「帝王様と、何を話すんだ?」 「帝王様の好きな事は?」 質問ばかりで辟易する。 (俺達も、こんな状態だったんだな) されて気付く。 そりゃあ、ルアンが疲れるっていう筈だ。 それなのに、ルアンは怒ったりせず、質問に答えていた。 やっぱり、ルアンだからこそだな。 俺はもう、答える気力がない。
/863ページ

最初のコメントを投稿しよう!