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エンドドロップへ転移し、報告書を書いている最中に、ルアンがいなくなっていた。
総帥室へ行ったのだろう。
やはり、総帥を連れていこうと考えていたみたいだ。
ユリアさんの許可が下りるとは思わないけれど。
毎回、抜け出した総帥を探し、仕事をしろと怒っている人。
総帥の使い魔なのだけど、いつも総帥を探しているってイメージしかない。
最高位天使のセラフィムだと知ったのは、つい最近だ。
報告書を提出し、ルアンを待つ。
勝手に入っていくのはルアンだけで、私達は総帥室に勝手に入れない。
一種の結界なのだろう。
ルアンの正体を知った時、ルアンのすぐ後ろを歩いていた為、一緒に入れただけらしいし。
通常は許可がないと、私達は入れない仕組みになっている。
それは隊長達も同じようだ。
ルアンは知っているのだろうか?
結界には敏感だから、知っていておかしくはないけど。
総帥室って事もあり、ルアンは気を抜いているだろうから、気付いていなかったとしても納得できてしまえる。
やはり、総帥が保護者だからだろうか?
ルアンが不貞腐れた表情や駄々をこねたような発言をする相手は、総帥だけだ。
総帥の前にいるルアンは、どの時よりも幼い。
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