祝杯をあげよう

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《キリヤside》 ルアンとアスラの部屋の前で待っていると、特待生の階だからか、貴族が多く目につく。 エンドドロップ隊員もいる筈だけど、今日は見かけない。 暫く待っていると、小型化した使い魔を抱いたままのルアンが現れた。 「アスラは買い物をしてから来る 先に中に入っていよう」 カードを翳し、扉を開ける。 この部屋に入るのは久しぶりだ。 ハロさん達は、帝王様と零番隊隊員のアスラの部屋だという事で、かなり緊張しているようだ。 「荷物持ちをしなくて良かったのか?」 ボックスを使えるだろうけど、ルアンが先に帰ってくるのは何か変な感じがする。 「アズキスがしてくれると言ったから、俺は戻ってきた」 だけど、その言葉に驚愕したのは俺だけではないだろう。 「アズキス様が来るのか? 他には誰が来るんだ?」 帝王様が呼べば、誰でも来そうだけど。 「後は、ヴァキアとスクリードだ」 「零番隊全員!?」 驚くなんてものじゃない。 帝王様は、零番隊を贔屓しているという噂があったけど…… 本当だったのか?
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