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《ルアンside》
「最近、魔物の出現が多い
気をつけてくれ
シリエという人物が絡んでいる可能性がある」
ある日、ジークに呼び出されて告げられた言葉。
だが、今の俺には、それを突き止める力はない。
シリエという人物に出会ったとしても、俺には止められない可能性の方が高い。
「今、どれ位魔力量が上がっているんだ?
封魔器を大量に買って、魔力を抑えているんだろう?
もしかして、俺が知っている量を総て着けている訳じゃねぇよな?」
いつも思うが、ジークは情報を収集する能力が高い。
ジークだからこそ、成せる技なのだろうが、どうやって集めているのか謎だ。
ジークに聞いても、詳しく教えてくれない。
聞いたところで、俺に真似はできないだろうが。
「分からない
封魔器には、ゼンが幻術をかけてくれている
外せば、また幻術をかけて貰わなければいけない
ゼンは幻術があまり得意ではないからな」
「大魔王は、魔力に秀でた存在だからな」
魔界を統べる存在のゼンは、魔術に特化した存在。
その代わり、あまり他の事は得意ではないらしい。
特に、神力に近い治癒系の力は使えない。
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