零番隊隊長への復帰

4/21
前へ
/863ページ
次へ
夜遅くにジークに会った為か、翌日の学園では普通に過ごせた。 明日には全員に知られてしまうだろう。 今日からあのローブを被って任務を受けるのだから。 手袋は一緒に貰ったが、面は渡されていない。 念話もしなくていいと連絡が入った。 ジークが俺に念話をするように言ったのは、当時の俺が変声期に入っていた為。 他の隊長達も声を出しているし、俺もすぐにエンドドロップ内では男だとすぐバレてしまったし、俺の身長も関係しているのだろう。 念話を使う事でも魔力を使うから、使わなくていいのは楽だ。 最近は全く使用していなかったし、使用しないのに慣れている。 封魔器を総て外し、魔物と対峙する。 極力魔力を使わないように特訓をしていたから、実践では役に立つ。 元の魔力量より、多くなっているようだとも実感できる。 「“幻武”」 いくら酷使しても、傷が付かなかった魔武器。 ウルガとの戦いでヒビが入ったかも知れないが、召喚に応じた幻武は綺麗なまま。 再び取り出すと、魔武器の傷は消えて現れる。 一度死にかけた為に、幻武が喚べなくなっていてもおかしくはないのに。
/863ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35532人が本棚に入れています
本棚に追加