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夜遅くにジークに会った為か、翌日の学園では普通に過ごせた。
明日には全員に知られてしまうだろう。
今日からあのローブを被って任務を受けるのだから。
手袋は一緒に貰ったが、面は渡されていない。
念話もしなくていいと連絡が入った。
ジークが俺に念話をするように言ったのは、当時の俺が変声期に入っていた為。
他の隊長達も声を出しているし、俺もすぐにエンドドロップ内では男だとすぐバレてしまったし、俺の身長も関係しているのだろう。
念話を使う事でも魔力を使うから、使わなくていいのは楽だ。
最近は全く使用していなかったし、使用しないのに慣れている。
封魔器を総て外し、魔物と対峙する。
極力魔力を使わないように特訓をしていたから、実践では役に立つ。
元の魔力量より、多くなっているようだとも実感できる。
「“幻武”」
いくら酷使しても、傷が付かなかった魔武器。
ウルガとの戦いでヒビが入ったかも知れないが、召喚に応じた幻武は綺麗なまま。
再び取り出すと、魔武器の傷は消えて現れる。
一度死にかけた為に、幻武が喚べなくなっていてもおかしくはないのに。
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