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俺が零番隊隊長に復帰してから、学園にくる隊長達はいなくなった。
零番隊の皆は、たまに任務帰りに寄る。
だが、とりとめのない事を話すだけ。
シリエの事だけは、エンドドロップの隊員達でなく、サイガにも伝えてある。
サイガから国民へと伝えられているだろう。
俺が隊長に戻った事で、クラスメイト達から“一緒にエンドドロップに向かおう”と言われなくなった。
隊員と俺では、依頼書を手に入れる場所が違う。
俺はすぐに総帥室に行き、皆は訓練所や依頼書のある場所へ向かう。
行動する場所が違う。
皆はそれが分かっているからだろう。
最近、エンドドロップで皆が俺に話しかけてくる事はない。
俺がすぐに任務に向かうからだろうけど。
だが、学園では違う。
魔武器で打ち合う場合もあるし、それは魔法でも。
その事での質問や疑問を、俺に聞いてくる。
俺は知っている事だけ口にする。
「なあなあ、俺、型変えた方がいいかな?」
「その必要はないと思うが
新たな型も覚えて、臨機応変に変えるといい」
魔武器の授業の時、ヨルダが近寄ってきた。
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