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腕を回す事になるから、咄嗟に動かせないんだろう。
「身体強化を習得したんだろう?
力が弱いと感じたら、腕に強化を施せばいい」
隊員の五人は、皆身体強化を習得した。
講師はジークを始め、隊長達や隊員達にお願いした。
俺も一緒に居る事があったが、俺自身の特訓もあるし、その間抜けている事も多かった。
「身体強化はできるようになったけど、まだすぐにできないんだよ」
「頻繁に使用し続けていたら、すぐに慣れる
自分に合った使い方も分かるようになる」
「そっか
頑張るよ」
剣を振るうヨルダから離れる。
持っていた双剣をボックスへ仕舞っていたら──
「ルアン、私も」
声をかけられて振り向くと、ルウがいた。
「何か問題があるのか?」
「攻撃数、少ない」
ルウの魔武器は弓。
矢を魔力で作るのだから、素早い攻撃は難しいだろう。
遠距離攻撃を得意とし、攻撃数は苦手とする武器。
俺は弓をあまり使った事がないし、ボックスの中に入っている弓は業物しかない。
魔力を込めた矢を放てる為、数度使った。
だけど魔法の方が早いから、あまり手にする事がない。
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