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（一度行ってみるか）
あれ以来、ギル達に会っていない。
グレンに至っては、かなりの間顔を合わせていない。
（今日の任務を遅らせて、会ってこようか……）
忙しいだろうから、すぐに帰ればいい。
俺もゆっくりしている時間がないし。
「グレン」
授業が終わり、エンドドロップに向かう前にグレンを呼んだ。
「……ルアンか
息災であったか？」
「ああ
グレンも」
グレンの人型は、黒い短髪の男の姿。
ガルヴォルの人型と同じ位の歳に見える。
「長は長く生きた
長の抜けた穴を埋めるのは、我には無理だ」
ガルヴォルは黒龍としても長寿だと聞いた事がある。
「グレンなら、立派な長になれる」
「……ありがとう
我等の子」
優しく微笑むグレン。
“我等の子”と言われるのが嬉しくて、久しぶりに笑顔が浮かぶ。
「皆もルアンに会いたがっている
聖界に来るか？」
「ああ
俺も皆と会いたい」
ガルヴォルの魔力袋を授けられた事を、皆が知っていると言っていた。
それなのに、グレンは何も言わない。
それに救われる。
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