プロローグ

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「皆、変わりないか?」 「は、い…… ゆ、愉悦者様の怪我も、回復して……」 泣きながらのアスラの言葉に、それ以上は何も聞かずに頭を撫でる。 アスラが落ち着いてから聞けばいい。 「すみません 取り乱しました」 暫くして泣き止んだアスラは、そう言って俺に謝罪する。 「いや、驚かせて悪かった」 ウルガとの戦いで死んだと思っただろう奴が、突然現れたのだから。 俺が逆の立場なら驚くし。 「生きていてくれただけで充分です 私は嬉しいです」 首を振り、目を真っ赤にしたまま笑顔を見せる。 アスラは変わりないようだ。
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