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《ルアンside》
魔物の出現は減らない。
人工的に造られたゲートの模倣品は簡単に造られるのか、破壊した数は着々と増えていく。
隊長達も幻術を放ってくれる事になった。
ただ、ゲートの破壊は、同じ位強力な光と闇の魔法が必要。
それが個人でできる隊長達はいない。
光属性を放てる者と、闇属性を放てる者がペアを組まなければいけない。
羅刹者と殺戮者だけは、どちらの属性も使用できないが。
隊長達がペアを組む事になれば、どうしたって効率が悪くなる。
大群のダンダルドの討伐は、隊長達にしかできない。
その任務を割り振られ、後の任務は隊員達に委ねられる。
その分、皆は負担が大きくなる。
アスラ達はいつも疲れていて、いつ怪我を負ってもおかしくないような状況。
俺一人のできる事も限られている。
ゼンは戦闘に特化した存在だから、幻術は苦手だ。
封魔器にかける程度ならともかく、強力に張り巡らされている幻術を解くような幻術を放つ事はできない。
ゼンは人間でいう第六感が強いから、大体の把握はできる。
ゲートがありそうなら呼んでくれるように頼み、別行動をとる事もある。
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