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滑走路の上で作業する人たちの出入口から特別に滑走路に降り立ったクレアは、青く澄み渡った空を眩しそうに見上げた。
ジュンから連絡を貰ってすぐに駆けつけたものの、後30分もあるんだっけ、と心の中で呟きながらも、わくわくした気持ちは増すばかり。
やがて見上げていた空に2機の飛行機の姿を確認した時、クレアのドキドキは更に高まった。
1機のバルキリー・VF25Fが先に滑走路に降り立ち、それから間合いを置いて旅客機も着陸体勢となり着陸する。
オリジナルペイントのグレーのバルキリーはSMSのマークと共に#727の識別番号とハートと蝶のエティアのマークと、シンボルのエール・ド・リュミエールが描かれている。
エティアの護衛機である。
着陸した旅客機の扉が開き、中からエティアが姿を現すと無数のフラッシュがたかれ、TVレポーターの興奮した声が響く。
「たった今、銀河の妖精 エティア・ハーツが我が惑星に到着致しました!」
「はぁい♪ 久々に帰って来たわよ」
同時に到着したバルキリーから降りた五月カンナは、TVやカメラに対して笑顔で応えるエティアを見て、長旅で疲れているはずでもそんな素振りを見せずに笑顔のエティアに改めて感心する。
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