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エティアが目を覚ましてから本格的に活動を再開させるにあたり、いろいろな問題が発生した。
活動拠点をどこにするか、マネージャーは元より、事務所はどこにするのか。
出身のギャラクシーも無く、有能マネージャーだったグレイスを失った後で、これはエティアにとって大きな問題だった。
クレアの所属事務所の社長エルモとの話し合いの結果、エティアはオリンピア船団に活動拠点を移すことになった。
銀河の妖精 エティア・ハーツを欲しがる事務所はたくさんあったが、オリンピアで最大手の事務所が破格の条件を出したことと、オリンピアが船団であることが決め手となった。
目を覚ましたエティアが活動再開するのは当然この星だと思い込んでいたクレアには、かなりショックだった。
「クレアさん、この星ではまだ十分な歌う環境が整ってないネ。エティアさんがこの星で歌うとしても、それを全銀河には届けることが出来ないヨ」
「でも…」
「それに、この惑星には空があるデショ? ツアーをたくさんやりたいと思ってるエティアさんには負担が大きいネ」
空がある、大気があるこの惑星では当然大気圏が存在し、銀河横断ツアーなども頑固するエティアにとって他の船団や惑星に行くにもそこは通らなければならず、身体への負担も大きく危険も伴うため、エルモの勧めによりオリンピア船団で活動することとなったのだ。
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