都会っこの幸太郎

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「ようやくまともな答えが返ってきた...」 「なにいってんだこいつ」 「ぼく、年はいくつなの?」 無視された...まぁぼくみたいにかしこい子はいちいち腹をたてたりしないもんだ。 「小学3年生」 「じゃあうちの子と同い年ね」 そういってオバサンが後ろを向くと、オバサンの足に女の子がくっついていた。 「ほら、お名前おしえてあげないとだめよ」 「ぼくは幸太郎です」 「あんたじゃなくて...」 なにがちがうのかぜんぜんわからないけどちがうらしい。
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