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「…なにしてんすか?」
真白の部屋を訪ねると、扉が少し開いていて中にはタンスを物色する真司の姿があった。
「えっ、うわっ!?」
ガタガタッ!
慌てて真司がタンスを閉める。ずり落ちた眼鏡を指で直してゆっくりと振り向いた。
「…って、なんだ、君か…カイリ君」
ほうっと大きなため息をついて、真司はあからさまに安堵した。
「やましいことは何もしていないよ」
「その手のパンツは」
真司は手に持っていた真白のトランクスを名残惜しそうにタンスに仕舞った。
(この人ほんと、真白ちゃんのことになると変態だな)
「まー、俺の部屋寄ってってくださいよ。お茶でもどうすか?」
沈黙を破ったのは俺。
一度この人と、ちゃんと話をしてみたかった。
「…コーヒーがいいな」
ぼそりと告げる真司の言葉に、笑みが零れた。
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