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「うわっ!本当に泥棒が住んでやがった!」
「ちょっくら遊んでやろうぜ」
俺は急いで扉に鍵をかけたが、金属バットで脆 い扉はすぐに突き破られた。
「泥棒のくせになに抵抗してんだよ」
その言葉と共に俺の顔に強烈な右ストレートが 襲い掛かった。
かわす事は出来ず、もろに喰らって壁にぶち当 たった。
「お兄ちゃん!!」
「……あっ?」
妹の声に反応した1人の若者はじりじりと妹の 方に詰め寄っていった。
止めようと思い俺は立ち上がったが、もう一人 の若者がそんな事をさせまいと俺を踏みつけ た。
「ああ?お前はあの泥棒の妹か?」
「……違うもん、お兄ちゃんは泥棒なんかじゃな いもん」
その言葉を聞いた若者は舌打ちをし、妹の胸ぐ らを掴み上げた。
「てめぇ……調子こいた事ぬかしてんじゃねー よ!泥棒の妹のくせをしてよぉ!!」
「調子なんかこいてないよ!あなた逹、おかしい よ!!」
そう妹が言った瞬間、若者は俺の大事な妹を壁 に投げつけ、そして……
金属バットで殴り付けた。
血飛沫が飛び散り、妹は即死状態だった。
そんな状況を俺はただボーッと見ているしか出 来なかった……
「あーあ、簡単に死んじまったよ。つまんねぇ」
「んじゃあ次はこの泥棒を血祭りにすっか」
俺は怒り、憎しみ、悲しみが込み上げてき た……
コイツらは大事な妹を殺した。だから次は俺が コイツらを……殺す。
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