吉谷鷹雄という少年

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ー午前07時45分火曜日ー すっかり馴れた学校までの道を、それはもう上機嫌という言葉で言い表せない位の表情を浮かべた学生服姿の少年が歩いていた。 「ふふふ…今日の俺は最高についているに違いないぞ…!ふ、ふふふ…」 すれ違う近所の人々の奇異な視線もなんのその。彼はとても気持ち悪く肩を震わせ、独り言を呟いていた。 この少年、名前を 『吉谷 鷹雄(よしたに たかお)』 14歳、つい先日厨二病発症した現役中学生である。
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