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振り替えれば立っていたのはごく普通の小学生がたっていた。その容姿や、ショタコンじゃない吉谷でもつい、抱き締めたくなるような可愛らしさである。
その少年はおもむろに、鷹雄の手元を指差して言った。
「それ、かえして。」
「あ?え?あぁ!はい、どうぞ。」
図々しくそう言った少年に一瞬呆けた吉谷だが、指輪を少年に渡すと少年は顔を綻ばせて笑った。
「ありがとー!お兄ちゃん!」
「お、おう」
受け取った指輪を両手で大事そうに握ると少年は走って去ろうとした。
そして盛大にこけた。
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