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「ありがとう。喉が渇いていたので美味しいわ。でも不思議ね、自分の身体が病院のベッドの上で意識不明の状態だなんて今でも信じられないわ」
美菜が、ごくごくと喉を鳴らし、うまそうに流し込みながら呟いた。
「信じられないというのは普通の感覚だろうね。でも現実だ。
話しを前に戻すと彼女は、釜(かま)ゆでのゾーンに。
グツグツ沸騰している釜に投げ込まれる。その苦痛は歯痛の100倍の激痛……現世の肉体は滅びても意識は永遠。30分ごとに釜から出される。
出された瞬間は、ほとんど骸骨状態だが5分もしない内に肉や毛が復元する。
そしてまた釜に投げ込まれる。
永遠に地獄の苦しみが続くんだ」
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