22人が本棚に入れています
本棚に追加
「何も知らないで、犯人にされるのは可哀相だから、お前だけには聞かせようか」
タイガーマスクが携帯電話に囁いた。
『イャー~。
あなたがストーカーね。
何故なの?……友達のエリカから私に乗り換えたのは何故なの?』
『お前に比べたらあの女はクソだ。
お前は殺しがいのある女だからだよ。
……グフグフ』
タイガーマスクが声色を使って、いやらしく言った。
『あ、あたしを殺すの?』
『逃げるなよ!』
『キャアー~
た、助けてぇお母さぁん……痛い!ギャァー~』
『観念しなよ。それだけ出血したら……ジエンドだな。……クッククッ』
『もし、もぉし、ストーカー君。
以上だ。気にいってくれたかな』
『……』
『ビックリして声も出ないか。
助かりたかったらエリカの口をふさがないと駄目だな』
一方的に喋ると、タイガーマスクは携帯を切った。
最初のコメントを投稿しよう!