巧妙な罠

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一方的にストーカーをやっつけたみたいで、タイガーマスクの豊は生まれて初めて爽快さを味わった。 「あっそうだ。 そろそろ美菜ちゃんの携帯を処分しないとな」 誰とは無しに呟くとタイガーマスクの豊は、携帯の電池パックを取り外し、水を張ったバケツの中に水没させた。 (これでよしと……これからは善人のタイガーマスクではなく、悪のタイガーマスクに徹しよう) タイガーマスクの豊は何度も自分の心に言い聞かせた。 タイガーマスクは、美菜のいる独房の扉を、力強く開けた。
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