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美菜の頭を撫でていたタイガーマスクが、突然美菜にキスをした。
突然のキスに美菜はビックリして我にかえった。
「驚かしてゴメン。美菜ちゃん」
「あっ! 本物のタイガーマスクさんだぁ」
「あれっ? どうしてわかったの美菜ちゃん」
「えへへ……」
美菜が顔をくしやくしやにして笑った。
「…余り時間がないので手短に話すよ。
犬やメイドが余り効果がないと解ると奴等は
次の手を打ってくるのが予想出来るよ」
「どういう事?」
「例えば普通のセーラー服に戻しテレビなどを見せつける。
そして偽の情報を流す」
「偽の情報って何?」
「自分は監禁されているんだと美菜ちゃんに思いこませるような情報の事さ。
テレビには美菜ちゃんのお母さんが出たりするかも知れないから本物かどうかよく見てよ。
……もし偽物だと解っても相手には悟られないように演技してね」
そこまで言うとタイガーマスクはヘナヘナと座りこんだ。
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