如月麻里の憂鬱

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ふと、黒髪の2人組が歩いているのが目に入って思わずそちらの方に顔を向けていた。この世界にきてから、黒髪の人を全然見ないからかもしれない。その2人組はどうやら、買い物の途中みたいで荷物をもっている。 1人は肩くらいまで伸びた髪に身長が160くらいで私からみても可愛いと思ってしまう感じである。もう1人は身長は少し背が高いようでくせっけのないロングヘア―で正直言って羨ましい。後、おなかが出ているから妊娠しているのかな。 「アヤノちゃん、今日は買い物ありがとうね。」 「別に大丈夫ですよ。どうせ、暇でしたから。それにあいつは今日依頼ですから。」 「そうなの。けど彼も大変そうね。」 「普段見てる限りじゃわからないけども、どうしても心配なのよね。」 あの2人会話が聞こえたので聞いていたけれどもあんな感じに仲良く話せる友達がいなかったね。あの偽善者のせいで、友達じゃなくて敵になってしまうし。私にはそんな気がなくても関係なかったな。だから、みていて羨ましいな。 そんな感じで前をしっかりと確認していなかったので誰かとぶつかってしまった。 「あの、すみません…。」 謝りながら前に顔を向けるといかにもがらが悪しそうな男の2人組だった。これはちょっとやばいかも。
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