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「ん、魔の力って魔力とは違うものなのか?」
「それであっているぞ。あと、空気中の魔力濃度とかも知ることができる。」
「ほー。なかなか便利な力だな。けど、そういう力って何か制限とか制約とかあるんじゃないのか?」
「うむ、そうだな、挙げるとすれば力を使うときは眼が紅くなることと複数の魔眼の所持ができないことだな。」
「複数の魔眼の所持ってことは魔力がみえる以外にもあるってことだよな。となると、考えられるのは破壊、切断、未来予知、支配とかになるのか。けども、他の力はどこにあるかはわからないからな。……」
「おい、もういいか。いい加減独り言はやめてもらえないか。我が空気になる。」
おっと、俺としたことが悪い癖でついつい1人で考え事をしていた。しかも、声も出していたな。
「では、魔眼の力を渡すぞ。それ。」
ノワールが何とも気の抜けた声と共に出てきた青白い光の玉がそのまま俺の体の中に入っていった。まさか、今ので力を渡したとかじゃないだろうな。
「今ので、力を渡したから確認してみるがいい。」
やっぱり、さっきのだったのかよ。力を得る時に痛くなったりとかもせずにただ単に友達に漫画貸す感覚だったよ。
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