等不恋芽学園へようこそ

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───場所は変わって、新入生の教室。 生徒玄関から入ってすぐの所にあった掲示板を見て、空は自分のクラスである1年C組の教室に来た。教室のホワイトボードに書かれてあった座席表を見て、彼は自分の席に鞄を置く。 「あっ!!くぅちゃんもこのクラスなんだー!!」 「1年間よろしくね!!くぅちゃん!!」 「困った事があったら、いつでもお姉さん達に相談してね?」 そして、すぐさま近くにいた同級生の女子達が笑顔で子供と会話するように話し掛けてくる。 空「あ、あははっ・・・」 こりゃ男子の新しい友達は暫くできなさそうだなと思いながら、空は苦笑いを浮かべた。 ───ピーンポーンパーンポーンッ その時、空と女子達の絡みを止めるかのように、突如合図の音が鳴り響く。 「新入生の皆様、おはようございます。直ちに入学式を行いますので、新入生の皆様は体育館に集合して下さい。繰り返します、新入生である貴様等は体育館に集合しやがって下さい」 ───パーンポーンピーンポポポポーンッ 空「(えっ!?何あの放送!?すっごい超上から目線だったんだけど!?ていうかなんで最後は魔法の言葉で締めたの!?)」 突っ込まざるをえない校内放送に、空は心の中で3回突っ込んだ。周りの生徒も、上から目線の校内放送に疑問を抱いている様子。 空「(・・・ま、こんな名前の学園だし、ちょっと変なのかも)」 結局、これがこの学園流の歓迎なんだと無理矢理納得した空と新入生達は、言われるがままに体育館へ移動した。 ───因みに、この等不恋芽学園、通称ラブコメ学園の名前の意味は、『恋の芽が出る者は不平等』である。どう見ても当て字です。本当にありがとうございました。
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