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燃えた尽きた場所を見据え、作った握りこぶしを震わせる。
女性は呟きながら、紅く滲(ニジ)んだ右手を開き、燃え尽きた場所と視線の間に持っていく。
「…また…我の手から、こぼれ落ちるのか?………あの時の様に」
言葉の終わりに 再び握りこぶしをつくると、下におろしていく。
昔、こぼれ落ちた"砂粒"を思いだし、体を反転させ右手を左から右に上げ命令をする。
「全隊員に告ぐ。生存者を探し必ず守り抜け!!決して死なせるな!!」
「「「ハッ!」」」
「我は、踏み荒らしたモノ(元凶)を探す。…絶対に許さぬ」
女性は、暴動に関わった滞在している少年から情報収集と、鍵の女性の探索報告。
そして、被害・革命軍捕獲状況の確認の為に一旦城へと帰るのだった。
その場を警吏隊に任せて…
☆おわり☆
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