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そう考えながら視線をセリーヌと合わせ、「スタート」の合図でセリーヌが近寄ってくる。
赤面しながら慌てる憤怒。しかし、背後からニコライに おさえられていた体は動かない。
疑問に思った憤怒は目だけを左右に這わす。
「っ!?」
状況は把握した…現在気づかない間に自分の体が見覚えのある拘束具に捕まって逃げられないことを…
その間にもセリーヌはモゴモゴと、髪が邪魔なのか左側をかきあげながらやって来る。
酒を飲んでいた為に蒸気する顔で近づいてくる。
あと一センチ!…という所でセリーヌが折る。
「ニコライ…少しやり過ぎだぞ?拘束具は」
「はい?」
「…セヴァスが気を失ってしまったではないか。逃げ回る相手の方が楽しめるしな」←
「成程それは気づきませんでした。次からはそうしましょう♪」
拘束具を解いてベッドへと寝かせセリーヌが耳元で呟く。
「━━━…」
そして、セリーヌ達は後片付けを済ませ退出していった。
☆おわり☆
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