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「セリーヌ様!お待ちください」
図書室から出ていく強欲を呼び止めた赤髪の少女を振り返り見る。
「そのお姿で、その剣を使用なさるのですよね?」
「あぁ、そのつもりだが」
「ならば、こちらをお持ち下さい」
少女は懐から、手のひらサイズの 天使と悪魔の羽を持つ"天魔の像"を取りだす
「…なんだこれは?」
「記憶封じの簡易結界の像。…つまり、お近くにセツ様が いらっしゃっても覚醒しないようにするための像です」
「ニコライから、聞いたのか?」
少し目を細めて少女を見る。
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