必須アイテム

2/4
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
  「セリーヌ様!お待ちください」 図書室から出ていく強欲を呼び止めた赤髪の少女を振り返り見る。 「そのお姿で、その剣を使用なさるのですよね?」 「あぁ、そのつもりだが」 「ならば、こちらをお持ち下さい」 少女は懐から、手のひらサイズの 天使と悪魔の羽を持つ"天魔の像"を取りだす 「…なんだこれは?」 「記憶封じの簡易結界の像。…つまり、お近くにセツ様が いらっしゃっても覚醒しないようにするための像です」 「ニコライから、聞いたのか?」 少し目を細めて少女を見る。
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!