11人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
戦士は休む間もなく立ち上がり出ていく。
城の入口でリリーと厨房のチットが二つの鞄猫を渡してきた。
「これ、皆様の簡易食と医務薬を詰めた鞄猫です。同じものが入っていますので…あ、使用済みの鞄猫はニコライ様に返して頂ければ大丈夫ですので」
「いいの?サンキュー♪」
「悪いな…有難う」
「では、行きますか。留守は頼みましたよ。リリー」
そう告げると三人の背中は遠く見えなくなっていった。
少女は蒼い空を見上げ、祈るように深呼吸をすると、踵を返し城へと戻っていった。
(皆様が無事に帰って来ますように)
そんな事を祈っていたのかも知れない。
決戦に向かった彼らは、世界を救えるのか?!
☆おわり☆
最初のコメントを投稿しよう!