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空は蒼く澄み よく晴れた朝に小鳥が鳴いている。
金色の髪の女性は、ゆっくりと空を仰ぎ伸びをする。
「ん~…っはぁ~…良い天気だな。ん?もう花が咲いていたのか」
満開に咲き乱れる木々の花を眺め、何かを思いたったように踵(キビス)をかえし建物に入っていく。
女性は、とある部屋の扉を開ける。
「ニコ花見をするぞ!用意しろ♪」
「御意」
中に居た男性は、既に起きており 紅茶を飲みながら本を読んでいた。
いつもの事なのか、本を片手に驚くことなく返事をする。
返事を聞くと女性は次の部屋に向かう。
「ふぅ…せめてノックして欲しいですね。さて、先程頼んでいた物は出来ましたかね?」
そう呟くと、白衣をまとい男性は厨房へと歩いていく。
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