不安と真実

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強欲達が北の廃村に向かってから数日が経過した。 ニコライの代わりに政務をこなすチット族 総括議長(ソウカツギチョウ)のお手伝いをするセツの元にカイトが訪問する。 「こんにちは、しっかり働いてるなんて偉いな」 「あれ?カイト今日も来てくれたの?」 「…あぁ、ちょっと聞きたい事があってな…」 「聞きたいこと?…立ち話もなんだから、休憩室に行こうよ♪」 返事をすると、二人は政務室を後にした。 着いた休憩室では、カイトをソファーに座らせ、入れた紅茶を目の前に置き セツも向かい側に座る。 カイトは一口飲むと… 「ニコライさん達が、向かったのは北の廃村だったよね?」 「…うん。そうだけど…」 「この前見せてくれた手紙の主が…前回の件に関わっているんじゃないかと思ってね…」
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