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左から走る2人は、通りすぎる廃屋の中を確認しつつ進む。
何処かに隠れているかもしれないズィーゲルを探しているのだ。
遠くで声が聞こえた。
「何処に隠れたんだ?あのババァ」
ズィーゲルに聞こえるように悪態をつく。
怒りに任せて出てくれば所在が判明出来るので、ニコライがナツメ君に頼んだようである。
「流石に、現れなi」
「誰がババァよ!クソガキが!」
(・・・・釣れたし)
「あのオバサン、自分から所在をばらしましたわね」
「…そうだね(苦笑」
声の聞こえたのは、こちら側ではなさそうなので、少し足を速める。
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