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別れた後、懐かしい魔力を求め向かうと、廃村の路地裏に座っているセリーヌを見つけ近寄る。
息・脈等を調べ異常がないことを認識し、安堵する。
「…セリーヌ様…セリーヌ様」
問いかけに、ゆっくりと目を開ける。すると、言葉を発するより早く…顔を曇らせた。
「…セヴァスは帰ったのか…あの空間で、見渡したがいなかった…」
「どういう…」
「セリーヌ様。ご無事でなりよりです」
ニコライの声にやっと目を向けた
カイトが問いかけようとした言葉は二度と紡がれない。
セリーヌは申し訳なさそうに笑う
「すまぬな…すぐに戻る予定が、こんな長い間任せて。セツにも…」
「いいえ、私が早く気付いていればセリーヌ様をこのような場所には…」
「よい、気にするな。おかげで収穫は有ったのだからな…」
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