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本人の希望もあり、病院側の紹介で近くの朝霞病院の完全看護特別個室に移る。
入院二週間後、望月刑事が訪ねて来た。
一日、5万円の個室に驚愕していた。
「刑事さん。
犯人のめぼしは?」
望月刑事は豊の問い掛けには、答えず
「遺産相続10億だそうじゃないか。
うらやましいもんだ」
そう言いながら100インチのプラズマテレビに視線を移す。
ちょうどその時、真由美が部屋に入ってきた。
「目撃者もいなくて事件は迷宮いりの様相を呈しているが、例え俺一人になっても必ず犯人を上げて見せる」
望月刑事は二人に視線を交互に移しながら呟いた。
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