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靴飛ばし…… 呆ける俺をよそにぐんぐんと大きくブランコを揺らす。 「ほらっ、たっくんも漕いで!」 「お前、いくつだよ?」 小さく反論する俺を無視して漕ぎ続けたマリコが大きく足を折った。 「見てて!」 真っ直ぐ前を向いたまま足を大きく振りかぶる。 ぶんっ! っと、空を切って靴が舞った。
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