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久しぶりに旅から帰ってきたので、森で散歩することになった。
「うーん!マイナスイオンたーっぷりですね!」
レミーは元気よく言う。
「だなー…の割には暗くね?」
「そうかしら……ん?人の気配…」
「…ここは?」
男の人の声が聞こえた。
青っぽい黒髪の少年が、そこにいた。
「あなた達は……」
その隣に、赤髪の少女もいた。
「私はキア。隣の男の子はレイト。竜族と魔族です。
あなたたちは誰ですか?」
赤髪の少女こと、キアが丁寧に答えてくれた。
「私はルナ」
「俺はリュウ」
「私はレミーです」
「えっと…ここは一体…?」
「ここは氷界だぜ!」
麩がかわりに答えてくれる。
「聞いたことないな」
黒髪の少年……レイトが怪訝な顔をしている。
それにしても、このふたりは……
「竜族と魔族……?」
私も聞いたことがない。
でも、氷界の者ではないということはわかる。
「知らない……!? どういうことなの……?」
「えっと、氷界の方ではないですよねー?」
レミーは二人に疑問をぶつける。
「違いますよ」
当然の如く、レイトはクールに言い放った。
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