十四章 ラジュワの街と巨大図書館

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   手にしていたものを全てバッグに詰め込むと、小さく頭を下げて、リューティスはようやく本の群れへと飛び込んだ。  本棚の横にどんな分類の本が並べられているのか、わかりやすく書かれている。それを見ながら奥へ奥へと歩いていった。  ──医学、魔法医療、治癒魔法、薬草、薬、魔法薬。  ──オルス語辞書、ジパング語辞書、オルス語ジパング語辞典、ジパング語オルス語辞書、レーン・ミーカティック語辞書、オルス語レーンミーカティック語辞典、レーンミーカティック語オルス語辞典。  ──生物学、魔法生物(魔物)学、魔獣、魔人、魔草。  ──魔法体系学、魔法武器(魔武器)学、普通属性魔法学(火)、進化・派属性魔法学(蒼炎)、特別属性魔法学(植物)、魔法学(初級魔法)、魔方陣魔法学──。  ようやく目当てのものを見つけた。そびえたつ書架の前に立つ。どうやら、隣の書架も、その隣の書架も、さらにその隣の書架も、魔方陣魔法学の本が詰め込まれているらしいということが、本棚の側面に書かれた文字からわかる。  ざっと背表紙の文字に目を通し、知らぬ題名のものをいくつか見つけて手にとって、近くの読書スペースに移動した。 .
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