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「朝陽さんの事好きですけど、金銭感覚が違いすぎて」
「ああ、それは仕方ないさ」
「どうしてですか?」
「人に見られる事が多いだろ。貧相な格好はしてらんないしな、それでも朝陽は金の使い方は心得てる女だよ」
景紀は新品の靴を拓人に見せて『クリスマスプレゼントってくれたんですけど』と言って、何かお返ししないと、と相談すると『何もしなくて良い』と拓人は言った。
「それでも何かしてやりたいなら、同じ空間にいてやる事だな」
「は?」
「朝陽な、自分じゃ分かってないっぽいけど寂しがりだよ。甘えっ子さ」
「想像出来ないんですけど」
「じっくり観察しろよ」
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