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拓人の店を出てから何でこんな事になったんだろう、と思いながらマンションへ戻ると、まだ朝陽は帰って来ていなかった。
内心ほっとしながら部屋へ行き、コートやスーツをクローゼットに片付けてから着替えを持ってそっとドアを開ける。
今のうちだ、と思い下着姿でバスルームへと駆け込んでほっとしながらのんびりシャワーを浴びてバスタブに体を沈めるとほっと一息つく。
確かに朝陽は美人だし、金銭感覚を除けば問題ないような気がする。
というか、自分には高嶺の花なんじゃないか?と思い、何でそこに気付かなかったのか悔やんでしまう。
あんな華やかな女性を縛り付けるなんて事は難しいだろうし、と頭を抱える。そして自分はしがない公務員、朝陽は社長、この差も大きい。
どうやって自分が朝陽のパーソナルスペースに入り込んでいけば良いのか迷い、そもそも自分が朝陽を本気に好きになれるのかじっくり考える。
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