どこから恋愛を始めるか。

4/117
前へ
/2475ページ
次へ
自分はすでに朝陽を女性として意識しているんじゃないか?と思いながらハーフパンツを穿いて首にバスタオルをぶら下げてキッチンに行くと 「ただいまー」 と、少し酔っぱらった朝陽がソファに座っていた。 ほんのり頬がピンクに染まり、グラスの水を飲んでいる。 「おかえり。飲み会だったの?」 「今日御用納めでねー、少し付き合ってきたのー」 「車は?」 「事務所に置いてる!」 景紀も水を持ってソファに座り『うちは28日が御用納めだよ』と教えた。 朝陽は『そんなに働いたら体に悪いよ?』と言って笑い、景紀はこれが普通だと思う、と言い返す。せっかくのスーツも皺になりそうで 「朝陽さん、スーツ皺になるよ」 「んー、クリーニングに出すー」 「着替えておいでよ」 「歩けなーい」
/2475ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21411人が本棚に入れています
本棚に追加