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真由にはない大人の女性としての色気や仕草、そのどれもが綺麗だと思わせる。
酔って潤んだ目や髪をアップにしているせいで見える華奢なうなじ、細い足首、景紀はこめかみを押さえた。
自分の中に涌き上る性欲をどうすれば良いのか。まさか自分が付き合っていない女性に対してこんな感情を持つなんて思いもしなかったし、かといって体だけの関係なんて自分の中ではあり得ない。
気付けば朝陽はうつらうつらとソファの上で目を閉じ、今にも寝入ってしまいそうに見える。
一瞬声をかけるか迷い、ここで景紀は自分の狡さを知った。
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