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小声で呟いて二度寝するつもりでソファに横になる。
何となく目を瞑っても眠気は襲って来ず、仕方なく体を起こしてそっとリビングへ下り、バスルームへと向かう。
のんびりとバスタブに身を浸して、今日一日をどう過ごすか考える。
この大雪で何かをする気にもならず、かといって無為に過ごす事は出来ない。少し仕事するか、と決めてから髪を乾かしてバスローブを羽織ってリビングに行くと景紀が起きていたらしく
「昨夜はすみません、寝てしまって」
「私も同じだから気にしないで」
暢気に言いながら朝陽はふと頭に浮かんだ事を景紀に聞いてみる。
「ねえ、まだ彼女の事あきらめられないでしょ?」
「え…そうですね…」
「部屋探し、少し待ってみたら?彼女も心変わりするかもしれないし」
「え、でも」
「うちの事は気にしなくて良いから。少し時間が必要でしょ」
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