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拓人は朝陽の柔らかい髪を撫でながら『そうだ』と言葉短く返事をした。
朝陽は『女の人とこういう事してるの知ってるの?』と気にして言うと、拓人とその奥さんの中での暗黙の了解らしく、男とは浮気でも女とは浮気にならないという、こちらも不思議な関係。
「でもな、心が揺れたら浮気じゃないかと思う事もある」
「女の人に?」
「ああ」
「でも拓人は奥さんが一番なんでしょ?」
「それは勿論」
不思議だなあ、と拓人の胸に顔をのせると『でも女は朝陽が一番良い』そう言って拓人が朝陽のつむじ辺りにキスをする。
ぷっと朝陽が笑い『異性と比べられる日がくるなんてね』とクスクス言う。
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