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やっぱり、と思いながら朝陽はソファから立ち上がると一層重くなった足で自室へと戻る。
大きくため息を吐いてから着替えを取り、バスルームへと足を運び、バスタブに浸かると自分に言い聞かせるように何度も心の中で繰り返す。
この生活をなかった事には出来ないにしても、良い経験をさせてもらったと思って残りの日を大事に過ごせば良い。
バスルームから出て化粧水をパタパタとつけていると、ドア越しに景紀が声をかけてきた。
「もうお風呂でた?」
「うん、どうぞー」
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