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分からない
わからない
ワカラナイ…
『僕には君が分からないよ女王(クイーン)』
「………っっ!!」
ガバッ
「大丈夫かい?…だいぶ魘されてたみたいだけど。」
「…あ…………みな、もと……。」
さっきのは、夢?
でも、夢にしたって変な夢だったな……隊長が僕を殺そうとするはずがないのに…
「京介?」
「あ、大丈夫です。ちょっと夢見が悪かっただけだから。」
そうだ、此処は皆本の家。
僕の名前は京介。
気がついたらこの世界にいた…。
最初は、自分に何がおきたのかぜんぜん理解できなくて……ただ、女王(クイーン)に会わなければいけないことだけは強く思ったんだ。そしたら、知らない服装の知らない人達がきたから混乱していろいろ建物をぶち壊しちゃったけど……
その中で、僕はBABELの人達と出会った。
僕の姉さんと似た人とヤブ………いや賢木先生。
それにBABEL本部では皆本に、もっとも会いたかった女王(クイーン)が。
その時はどうして女王(クイーン)に会わなければと思ったのか分からなかった。
でも、僕のオリジナルである《兵部京介》の記憶が戻るにつれてその意味が何となくだけど解ってきた。
僕と女王(クイーン)は一度出会ったことがあったんだ。僕にとっては最近おきたことらしいけど、兵部京介にとっては、ずっと昔のこと…。
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