プロローグ

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終わりは唐突に、そんなの小説の中だけだの出来事だと思ってた でも、今俺の目の前にけたたましいクラクションを鳴らしながら突っ込んでくる鉄の塊を見て実感した 『……ああ、現実世界でも終わりは唐突にやってくるのか』と ゲームや小説の主人公でもない俺は勿論反応出来るわけもなく 理不尽にも接近してきた鉄の塊、所謂トラックに跳ね飛ばされた 凄いな、人間でも5mとか10mとか飛ぶんだな 最後に感じたのは、焦げたゴムの臭いと、血液が抜けていく感覚、人々が騒ぐ音だけだった 痛みなんて感じる暇もなく、俺の意識は闇に呑まれた 確実に死んだと思っていた俺が目を覚ますとそこは 「知らない天井だ」 なんかね、白い空間に浮いてたわけよ 「そもそも天井なんかねぇよ」 そこに俺以外の声が響き、そっちに目線を移してみると 「(゜Д゜ ) (⊃Д⊂ )ゴシゴシ ゜゜  ( Д  ) へ」 「へ?」 「変態だあああぁぁぁああぁぁ!!」 なんかお邪魔お邪魔おジャ魔女の紫の衣装を着た“おっさん”が居ました 「変態ではない………神だ!!」 何か無駄に溜めたんだけど、んなことどうでもいい 「かみ?紙?髪?………神!?」 もうね、何言ってんでしょうねこのオヤジは 「お前何言ってんの、頭でも打ったか?」 普通神とか言われて信じる奴はいないよね
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