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今日は最悪だ、少し買い物に出かけただけなのに
どうしてこんな事になってしまったのだろう、わたし何か悪い事をしただろうか
おそらく最近世間を騒がせている人たちほど悪い事はしていないと思う
なのに何故だろう、本当に神様は意地悪だ
「おい、準備ができた早く来い」
突然野太い男の声がわたしのいる空間、世間一般で言う牢屋内に響くとわたしの返事など聞かずに
わたしに繋がれている長めの鎖を引っ張る
「!!」
わたしは、転ばないように難とか持ちこたえたが、既に体力は限界で男に連れられるまま進むしかない
そして、わたしは、ある部屋に連れてこられた
その部屋は中央に魔法陣が描かれており、周りには大量の死体
この時点でわたしは、この後、何が起こるか容易に想像できてしまった
「生贄を連れてきました」
「ご苦労」
男の持っていた鎖は別の男に渡り、わたしは、魔法陣の中央へと連れていかれた
すると部屋にいた男たちが一斉に詠唱始めた
聞くのは初めてだけど、コレが悪魔召喚の詠唱か、まあもうどうでもいいか
悪魔が召喚されればわたしは死ぬわけだし、もう助けを求めるのも望むのも止めて潔く最期の時を待とう
今のわたしには、それしか道は無いのだから
わたしが諦めるのと殆ど同時に魔法陣が光だし辺りが煙りに包まれる
周りの男たちには見えるかわからないが、私の前に1人の男の子が現れた
「………やれやれ、こんな荒っぽい召喚は始めてだ」
わたしは死を覚悟した
-side out-
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