狼が二匹

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バタンッ 「まったく何なの?あの男はっ!・・・って、あっ」 独り言のようにつぶやいて部屋に入ってから重要なことに気が付いた。 そう、荷物をすべてリビングにおきっぱなのだ。 「どーしよー・・・」 でも、何もない状態でお風呂にも入れないし、寝ることもできない。 私はしょうがなくリビングに降りようとした。 そこで気付いてしまった・・・。 この部屋のドアの異変に。 「なにっこのドア・・・カギが10個以上ついてる」 ふつうあっても2個のカギが10個以上もついていたのだ。 まぁ結構不気味だけどいっぱいついてあって損なことはないからいいけど・・・。 ってそれより荷物っ! バタン タッタッタッ チラッ _____まだいる・・・。 いないほうが嬉しかったのだが、まだいるようだ。 まぁ運がいいようで一人しかいないが・・・ でもこの際しょうがない。 カギについても知りたいし、ついでに荷物運ぶの手伝ってもらおう♪ 「・・・・・あの」 輝「ん~あれ優衣りんだ。どうしたの?」 「中村くん、一つ質問があるのと、手伝ってほしいことがあるんだけど」 輝「いいよ。あと中村くんっていうのやめてくれる?」 「なんでですか?」 輝「だって俺年下だし、中村くんって言われても変な感じするし。ついでに敬語も禁止ね」 それもそうだなぁ・・・・ 年下に敬語も変だし、中村くんっていうのも正直堅苦しくて嫌だったんだよね。 「分かった。これからよろしくね、輝・・・っち?」 とりあえず優衣りんって自分だけ呼ばれるのは嫌だったんで、呼び方を輝ではなく輝っちにしてみた。 輝「輝っちって(笑)まぁいいけど・・・そういや質問って何?」 「えぇっとね?なんで私の部屋にカギがいっぱいあるんだろうって思って・・・」 輝「あぁ・・・それは葉に聞くのが一番いいよ」 「うん?じゃぁ今度聞いてみる。」 輝「あと、手伝ってほしいこともあったよね??」 「うん、本当に悪いんだけど、荷物運ぶの手伝ってくれないかな?」 輝「いいよ、それぐらい。いい運動にもなるしね」 「ありがとう輝っち))ニコッ」 輝「っ!?//」 「?」 この後、輝っちも手伝ってくれたおかげで終わり、無事に寝ることができた_______
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