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そして夜。
電話が鳴り響く。
「ん」
『玲音、やっほ』
「んー」
『今日はなんかあった?』
「・・・」
『ーー・・・あったんだ』
「なんもねぇ。」
ぼてっとそのままベッドに横たわる。
『嘘つくなよ?』
「ついてねーよ」
大したことじゃねーし。
わざわざ知らせる必要もない。
ヤスは忙しいんだから。
『ならいいけど』
「そっちは?」
『うん、カリキュラムのキツさを知った。
あと黒髪うざい』
「ーー・・・黒も、似合ってる」
『サンキュ。あー。
玲音に逢いたいね』
「ーー・・・」
日曜とか休みには極力会うようにしてるけど。
平日は会えない。
今までが近すぎたんだよなきっと。
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